
人の流れは、そのエリアの特性を映し出します。
そこで、特定のエリアについて、人の流れをデータで見ることで、プロファイリングを行ってみます。
今月は北千住に注目します。
ここ数年で開発が進み、大きく変化したまちです。
コロナ前と比べて、まちの顔はどのように変わってきているのでしょうか。
トピックス: 古くは日光街道の宿場町として栄えた北千住周辺は、いまやJR・東京メトロ・東武線・つくばEXPRESSなど6つの路線を結ぶ交通の要衝となっています。 この都心へのアクセスの良さに加え、ルミネやマルイなどの大型商業施設が駅に隣接している利便性の高さもあって、ここ数年は休日の人出が増えています。 また、2000年代以降は足立区文化産業・芸術新都心構想のもとに東京藝術大学、東京電機大学などを誘致し、2021年4月には 文教大学の国際学部・経営学部の全学年が湘南キャンパスから移転し、近年では”学園都市”の色合いも見せています。 若年層の流入が増えたことで、カフェや雑貨店等のオープンも続いているようです。 https://www.athome.co.jp/town-library/article/123152/ https://www.tson.co.jp/media/area/896/ |
2024年10月の平休日・13時台の滞在者数を、コロナ前の2019年10月と比較してみました。
平日で3%、休日で16%程度の増加となっています。
時間帯推移をみると、平日は通勤・通学時間帯の朝8時台、夕方18-19時台にピークが見られ、休日は昼前10-12時台に大幅に増加し、19時以降から減少に転じるという動きはコロナ前とそれほど変わりませんが、休日の12時-18時の人口が5年前から15%前後増えていることがわかります。
ピークタイムである13時台での性年代構成をみてみると、5年前よりも男女ともに10代に加えて20代・50代の構成比が増加、特に休日は来訪者数から20%前後の伸びとなっており、大学誘致による若年層の増加にとどまらず、ミドル層もとりこんで、余暇に訪れるショッピングタウンとして定着してきている様子がうかがえます。
居住地別では、平休日・13時台でみると地元・足立区民の割合がほぼ半数強を占めていますが、都内よりも、隣接する他県の市町村からの流入者の方が多くなっています。
市区町村レベルでは、平休日とも上位10市町の顔ぶれ自体はほぼ同じですが、平日では柏市・川口市・市川市のほか綾瀬市・逗子市など中距離圏からの通勤・通学が増加したのに対して、休日では墨田区・荒川区・江戸川区や草加市・流山市など比較的近距離圏からの流入が顕著となっています。
都心近郊のサテライト的な街は、コロナ期間中もあまり人流が減少していなかったことはよく知られていますが、北千住もそうした街のひとつです。
昭和レトロな商店街や古い街並みと、大学誘致および駅周辺地区の再開発による近代的なデザインの建築物や大型商業施設が融合した結果、足立区を代表する人気エリアとして人を集めている様です。
データについて:
【モバイル空間統計®・国内人口分布統計(リアルタイム版)】
※モバイル空間統計®は、株式会社NTTドコモの登録商標です。
ドコモの携帯電話ネットワークのしくみを使用して作成される人口の統計情報です。
集団の人数のみをあらわす人口統計情報であるため、お客様個人を特定することはできません。
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