
2020年1月に初めて日本国内で確認された新型コロナウィルス。その後何度か感染拡大の波を迎え、いまだその影響は続いています。刻々と状況が変わる中、生活者のマインドはいまどのような状態なのか、インテージでは2020年3月より継続的に聴取しています。このデータと、最新のデータから読み取れる動きをお届けします。
2025年3月31日週のデータより:
関東1都3県ではソメイヨシノも満開のときを過ぎ、葉桜へと移り変わりだしました。桜前線は北関東を北上しています。関西では大阪造幣局の桜の通り抜けのシーズンを迎え、春を愛でる人々で賑わっているようです。
さて、今月も最新のデータ(4月)で生活者のマインドをみていきましょう。
新型コロナ(ウィルス感染)の感染不安は先月から4.0ポイント減少して32%となっています。観測史上、最弱なレベルまで落ち着いています。この新型コロナの感染不安はインフルエンザの感染者数とも関係していますが、気温の上昇とともにインフルエンザの感染も減少していることも影響を与えているように思います。
感染不安に影響を受けやすい行動不安についても各指標共に減少傾向にあります。不安が大きいものから順にみていくと、「テーマパークや繁華街への外出(34% 先月比2.3ポイント減)」、「飲食店での外食(20% 先月比3.7ポイント減)」、そして、「国内旅行(19% 先月比4.0ポイント減)」とそれぞれ大きく不安は減少しています。お花見シーズン、桜を追いかけて北上する旅をする方もいるようです。気温もずいぶん高くなり行楽にも心地よいシーズンになりました。お出かけの予定を立てている人も多いのではないでしょうか。
その一方で・・・家計に関するマインドについてはやや異なる意識が働いているようです。節約意識に関しては68%と前月から0.3ポイント増加しており約7割に迫る勢いです。依然として非常に高い水準で推移しています。また「家庭の暮らし向きが回復へ向かうか」という投げかけについても、「そう思わない」は42%となり、こちらも0.9ポイントの増加です。
トランプ大統領の相互関税施策が発表されて、日本のみならず世界経済が不安定になっています。株価も一気に下がりました・・・国内も給与水準の引き上げや、子ども手当の充実、高校無償化、103万円の壁の引上げなど、さまざまな景気施策が実現、あるいは検討が進む中、ようやく明るい兆しも生まれ始めましたが、大きく水を差された状態です。いやはや。
引き続きデータを通じて生活者のココロを暮らしに想いを馳せてみたいと思います。
※次回のデータ・コメントの更新は2025年5月を予定しています。
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この記事に掲載されているチャートのデータは、以下リンク先のフォームよりExcelにてダウンロードが可能です。
※性年代、エリア別のデータはダウンロードできません。
【週次調査】
調査地域:全国
対象者条件:15-79 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
標本サイズ:n=3,000(1回あたり)
調査実施時期: 2020 年7月10日(金)~ 毎週末(2021年3月以降は隔週末)
※緊急事態宣言 第一回発出エリア:
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県の7都県。2020年4月の1回目の緊急事態宣言が全国に先行して発出されたエリア。都市部であり周辺のエリアへの人流も活発なため、感染者数の動きを理解・予測する上で重要。
※3か月後予測の設問は22年7月11日週以降3段階聴取から5段階聴取に聴取方法を変更
※世の中の雰囲気実感に関する設問は2023年6月26日週で聴取終了
【デイリー調査】
調査地域:全国
対象者条件:15-79 歳の男女
標本抽出方法:弊社「マイティモニター」より抽出しアンケート配信
ウェイトバック:性年代構成比を、2015 年度実施国勢調査データをベースに、人口動態などを加味した2019年度の構成比にあわせてウェイトバック
標本サイズ:n=500(1日あたり)
調査実施時期: 2020 年3月25 日(水)~2020 年6月30日(火)
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