

人の流れは、そのエリアの特性を映し出します。
そこで、特定のエリアについて、人の流れをデータで見ることで、プロファイリングを行ってみます。
今月はアーティストのライブ会場に注目してみます。
同じアーティストの大規模公演でも、開催地が変われば集まる人の姿は少しずつ違います。
今回は、2025-2026年冬に実施されたSnow Manの五大ドームツアー(札幌・福岡・東京・名古屋・大阪、全17公演)を取り上げます。本ライブは、2020年1月22日のデビューからの5周年イヤーを締めくくるツアーとして実施され、累計動員は78万人規模(※)に達しました。
分析に用いるデータは、各地の公演日について、ドームを含む約1km四方の範囲における滞在者をカウントしたものです。 こうしたツアーの特性と前提を踏まえ、会場に集まった“人の姿”を都市ごとに比較します。
五大ドーム別にライブ日と通常日の12時から21時における滞在者数の推移を比較して見ていきます。
通常日は青線で示しており、クリスマスや年末年始を避け、ドームでのイベント開催がないライブ期間の1,2週間前を基準としています。





グラフからは、全ての会場でライブの日に滞在者数が大きく増加し、開演の3~4時間前から人が集まり始め、約1時間前に向けて山型のピークを形成していることが共通して確認できます。
また、公演時間が約2.5~3時間と考えると、閉演から1~2時間で滞在者数が大きく減少する点も共通した特徴として読み取れます。ライブ開催による一時的な人流の集中が明確に表れています。
会場別に見ていくと、それぞれ以下の様な傾向が見られます。
次に性年代構成比で見てみます。
ここで示している値は、五大ドーム全体の「通常日からの増減率の平均値」で、ライブ日の12時から21時に各年代の来場がどの程度伸びたかをまとめたものです。全体としては、女性の伸びが特に大きく、10代から60代まで幅広い年代で増加が確認できます。一方で、男性もすべての年代で100%を超えていることから、Snow Manの幅広いファン層がうかがえます。

次に、会場別に見た性年代構成比です。
こちらは、各公演の開演直後1時間の来場者数の平均値を比較したものです。

最後に居住地別(北海道、東北、関東、甲信越、東海、北陸、近畿、中国、四国、九州・沖縄)で見ていきます。
こちらも、開演時刻を基準に、その直前1時間に来場した人数をエリア別に平均し、比較したものです。いずれの会場も地元エリアが中心となりつつ、一定割合で他地域からの来場も確認できます。全体としては“地元中心+広域からの一部流入”という構造が共通でした。

会場別の差として、名古屋は他地域からの来場が約4割と相対的に大きく、関東と近畿の中間に位置する地理的条件から遠征先として選ばれやすいことが示唆されます。地域別の視点で見ると、どの会場でも関東地方からの来場が最も多く、エリアを越えて動くファンの厚みが確認できます。また、比率は小さいものの北陸や中国地方などドームのない地域からの来場も各会場で確認でき、Snow Manの全国的な人気の広がりが見て取れます。
五大ドームではライブ当日に大きな人流の増加が共通して見られる一方、性年代構成や遠征比率には会場ごとの差が表れました。性年代では女性を中心に幅広く伸び、居住地は地元中心ながら、名古屋や札幌,福岡では遠征組も相対的に多い傾向が確認できました。東北,北陸,中国地方などドームのない地域からの流入も見られ、Snow Man の全国的な支持の広がりがうかがえます。なお、次回は3~5月に開催予定の嵐のドームツアーについても同様の視点で整理し、アーティストによる違いをさらに比較していく予定です。
※Snow Manといまこの時代に出会えたから――5周年締めくくる5大ドームツアーで78万人熱狂(AERA DIGITAL) – Yahoo!ニュース
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