【毎月更新】生活者の時間の使い方
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コロナ下において、「イエナカ時間が増えた」といった暮らしの中の時間の使い方が変化したことが話題になっています。実際、どのような変化が起きているのでしょうか。メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。
2024年12月のコメント:
スマホの利用時間をみてみると、12月は286分と先月4分ほど減少しています。8月の294分をピークにじわじわと減少に向かっていますが、前年の同月と比べると増加しています。スマホはいつでもどこでも利用でき、また、できることもますますリッチになっています。そうしたことを勘案すると、ながら利用も含めて、来年以降も増加トレンドは続くものと思われます。
その一方で、テレビは秋から年末に向かって増加トレンドにあり、12月は182分(先月から5分増)となっています。この時期は特番なども多く、テレビコンテンツの魅力も増す時期です。また、寒さやウィルス感染も気になり、イエナカ時間が増えるタイミングでもあります。そうした要因もテレビの利用時間を引き上げているように映ります。
とはいえ、スマホとは異なり、テレビは年間を通じては減少傾向にあります。正確には番組コンテンツの楽しみ方はスマホにシフトしているので、「テレビ機器」に向き合う時間が減っている、ということだと考えています。
最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。
まずはじめに平日の昼食を見てみると、62.9%となっており、先月から1.6ポイントほど増加しました。休日も68.3%と、こちらは1.4ポイントの増加となっており、平日、休日ともに増加傾向にあります。
冬休みもあり、自宅での食事機会が増えたようです。また、冬休みとはいえ、すっかり価格も高くなった外食を控えたことも考えられますね。
夕食に目を向けると、平日は92.4%(先月比マイナス1.0ポイント)、休日は85.7%(先月比マイナス0.1ポイント)となっており昼食ほどの動きはありません。
さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?プルダウンしながらあれこれとデータを眺めながら動きを確認してみるとなにか発見があるかもしれません。
引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。
※コメント:生活者研究センター センター長 田中 宏昌(たなか ひろまさ)
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データについて
【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。
【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。
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