
メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。
ようやく秋を感じる風が吹いてきました。
さて、スマホの動きからをみてみると、8月は314分となっており、先月から6分ほど増えていました。今年に入ってから軒並み300分、5時間超えが続いています。平日は306分、休日は329分と休日の長さが目立ちますね。
性別でみると男性は303分、女性は326分と女性の方が23分ほど男性より多くなっています。先月と比較すると男性の方が増加していて、男女差が縮まりました。(先月は28分の差)
平日・休日別にみると、男性の平日は295分、休日319分、一方の女性の平日は319分、休日340分となっており、女性の休日の利用時間6時間に迫ろうとしています。
性×年代でより長時間利用している層を探してみるとF1層(女性20~34歳)では休日は373分!!!と6時間を超えていました。ためしに、女性の他の年代層の休日のスマホ利用時間をみてみるとF2(女性35~49歳)では351分、F3(女性50歳以上)は309分となっており、年代が上がるにつれ、時間は短くなっていました。とはいえ、5時間超えとなっています。
10月22日、愛知県豊中市では、仕事や勉強、家事以外でのスマートフォンなどの使用は1日2時間以内を目安にするよう促す条例案が市議会で採決され、賛成多数で可決・成立しました。市の発表によると、市民を対象にスマートフォンなどの使用時間の目安を示した条例は全国で初めて、とのことで10月1日に施行されます。スマホの利用時間は年々増加傾向にあり、今や高齢層もかなりの時間をスマホとともに過ごしています。こうした傾向に先の条例がどのような影響をもたらすのか、気になります。また、今後の他の自治体の動きにも注目したいところです。
最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。
まずはじめに平日の昼食を見てみると、61.5%となっており、先月から0.2ptほど増加しました。休日は69.6%と、こちらも先月から0.6ポイントの増加となっていました。物価高や暑さの影響もあるのか、イエナカでの食事が先月に続きわずかながら増えているようです。
夕食に目を向けると、平日は91.2%(先月比ー2.0ポイント)、休日は84.6%(先月比ー0.6ポイント)となっており、自宅で夕食をとる機会は減っているようです。昼食とは異なり、外で食べる夕食の機会が増えているのかもしれません。
さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?プルダウンしながらあれこれとデータを眺めながら動きを確認してみるとなにか発見があるかもしれません。引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。
※コメント:生活者研究センター 田中 宏昌(たなか ひろまさ)
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【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。
【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。
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