

メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。
さて、今月もスマホの動きからをみてみると、11月は314分となっており、先月から3分ほど増えていました。2025年3月以降は300分、5時間越えが継続しています。平日は303分、土日祝日は330分と休日は平日より30分近く長くなっています。
性別でみると男性は302分、女性は327分と女性の方が25分ほど男性より多くなっていました。平日・土日祝別にみると、男性の平日は290分、休日321分。一方の女性の平日は318分、休日342分となっており、休日は6時間まであと18分となっています。
今月は50歳以上の年代層に着目してみると、M3(男性50歳以上)は平日で275分、休日には272分となっており、全体平均より25分ほど控え目となっています。また、平日・休日でほとんど同じとなっていました。一方のF3(女性50歳以上)は平日で293分、休日には310分と利用時間はほぼ5時間と全体平均に迫る利用時間です。さらにこの年代層は元々はテレビの視聴が多かった世代でしたが、男女ともにスマホがテレビの利用時間を越えています。今では全世代分類(3分類)でスマホが最も長く利用されているメディアに君臨しています。
テレビ機器の利用(視聴)については長期トレンドでみると減少傾向にありますが、一方ではテレビコンテンツをスマホで楽しむ方法が世代を越えて広がっています。番組コンテンツそのものは世代を越えてネットを介していつでもどこでも楽しむようになっているのが実態です。
「TVer」の利用状況の変化を50歳以上で見てみると、男性(M3)では23年11月が12.6%、24年11月が11.4%、25年11月が14.1%とゆっくりと増加しています。一方の女性(F3)では、23年11月が16.6%、24年11月が20.6%、25年11月が23.4%と男性よりも利用の拡がりは勢いがあるようです。こうしたデータを見比べてみると、女性の方がスマホでテレビコンテンツを楽しむ機会も増えているようです。
最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。
まずはじめに平日の昼食を見てみると、先月同様に60.6%となっていました。休日は67.1%と、こちらも先月から1.0ポイントの減少となっており、外で食べる機会がわずかに増えているようです。夕食に目を向けると、平日は93.9%(先月比+0.6ポイント)、休日は86.5%(先月比+0.6ポイント)となっており、自宅で夕食をとる機会はわずかですが増えているようです。
さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?性・年代別などあれこれとプルダウンしながらデータを眺めてみると発見があるかもしれません。
引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。
※コメント:生活者研究センター 田中 宏昌(たなか ひろまさ)
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【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。
【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。
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