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【毎月更新】生活者の時間の使い方

コロナ下において、「イエナカ時間が増えた」といった暮らしの中の時間の使い方が変化したことが話題になっています。実際、どのような変化が起きているのでしょうか。メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。

2025年2月のコメント:
スマホの動きをみてみると、2月は298分と先月から5分ほど増加しており、2ヶ月続けて増加しています。1年前の2月が287分だったので、11分増加していることになり、長期トレンドでみると増加傾向にあります。

性別でみると男性は286分(昨年2月:271分)で15分の増加、一方の女性は312分(昨年2月:306分)と男性よりも26分もスマホの利用時間が長くなっており、昨年2月からさらに6分の増加となっています。300分前後というと、約5時間。1日は24時間、寝ている時間を除くと、本当にかなりの時間をスマホと過ごしていることになります。

そして、最近ではシニア層のスマホ利用もすっかり普通になり、電車の中でもスマホの画面を熱心にのぞき込んでいる年配の方をよく見かけるようになりました。
50代以上の方に注目すると、男性は230分(昨年2月:222分)で8分の増加、一方の女性は273分(昨年2月:262分)と11分の増加となっており、どちらも増加傾向にあります。
全体のスコアと比較すると少ない利用時間になっていますが、男女ともに4時間前後の利用時間になっていることから、もはやスマホは若い人だけでなく、シニア層にとってもなくてはならないデバイスになっているようです。

50代以上つながりでテレビの利用状況についても見ていくと、男性は227分でスマホの利用時間がテレビを上回っていました。一方の女性は261分で、こちらもスマホの利用時間がテレビを上回っていました。

50代以上の人たちにとっても、今ではスマホの利用時間の方がテレビに接している時間よりも長くなっていることは驚きでもあります。昨年同時期と比較して男女ともにテレビの利用時間は減少していますが、TVerなどを通じてテレビコンテンツ(テレビ番組)をスマホで視聴する習慣も生まれてきていることを考慮すると、テレビ機器からスマホに利用時間がシフトしていると考えられます。

最近ではTVerやNHK+を‘あて’にして、録画予約もしない、といった声も多く聴くようになりました。全世代を通じての視聴習慣の変化が起こっていると言えそうです。

最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。

まずはじめに平日の昼食を見てみると62.2%となっており、先月から0.4ポイントほどダウンしました。休日は69.7%とこちらは先月から0.7ポイントの増加となっていました。内食の長期トレンドをまとめると、平日は減少傾向、休日は増加傾向となっています。

夕食に目を向けると、平日は93.8%(先月比+0.8ポイント)、休日は88.2%(先月比+1.7ポイント)となっており、どちらも増加傾向にあり、自宅で夕食をとる機会が増えているようです。物価高でもあり、外食ものきなみ価格があがっていることから、節約行動の結果かもしれません。

さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?プルダウンしながらあれこれとデータを眺めながら動きを確認してみるとなにか発見があるかもしれません。

引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。

※コメント:生活者研究センター センター長 田中 宏昌(たなか ひろまさ)

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データについて

i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。

【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。

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