【毎月更新】生活者の時間の使い方

メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。
スマホの動きをみてみると、7月は308分となっており、依然として300分、5時間越えが続いています。平日は301分、休日は325分と平日・休日とも300分以上の利用となっています。
性別でみると男性は295分、女性は323分と女性の方が28分ほど男性より多くなっています。平日・休日別にみると、男性の平日は287分、休日314分、一方の女性の平日は317分、休日338分となっています。より詳しく性×年代で見るとF1層(女性20~34歳)では351分!と6時間に迫る勢いです。1日は24時間。6時間=1日の4分の1、というと、その長さもより伝わってくると思います。
では利用時間を伸ばしていると思われる「動画視聴アプリ」についても見ていきましょう。いまや多くの年代で利用率が90%を越える「YouTube」について見てみると、利用率は全体では87.1%、利用者の利用分数は77.1分となっています。先の最もスマホ利用の長かったF1層に注目すると利用率は94.8%、利用分数は79.4分となります。ここでもう一方の男性若年層(M1層)に目を向けてみると、利用率は90.6%と女性より少ないものの利用時間は95.5分と、女性より15分も長いことが浮き彫りになしました。若い男性にとってスマホの動画視聴は大きな楽しみのひとつであるようです。
最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。
まずはじめに平日の昼食を見てみると、61.3%となっており、先月から0.3ポイントほど増加しました。休日は69.0%と、こちらも先月から0.7ポイントの増加となっていました。物価高や暑さの影響もあるのか、イエナカでの食事がわずかながら増えているようです。
夕食に目を向けると、平日は93.2%(先月比-0.5ポイント)、休日は85.2%(先月比-0.3ポイント)となっており、どちらも減少傾向にあり、自宅で夕食をとる機会が減っているようです。昼食とは異なり、外で食べる夕食の機会が増えているのかもしれません。
さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?プルダウンしながらあれこれとデータを眺めながら動きを確認してみるとなにか発見があるかもしれません。引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。
※コメント:生活者研究センター 田中 宏昌(たなか ひろまさ)
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データについて
【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。
【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。
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