【毎月更新】生活者の時間の使い方
コロナ下において、「イエナカ時間が増えた」といった暮らしの中の時間の使い方が変化したことが話題になっています。実際、どのような変化が起きているのでしょうか。メディアの利用時間(接触)とスマホアプリの利用状況を利用ログから集計・分析した最新データからお届けします。
2024年9月のコメント:
スマホの動きをみてみると、9月は294分と先月から変化はありませんでした。
テレビについては6月以降、利用時間は増加していましたが、9月は9分減少して176分となりました。平日は169分で先月から11分の減少、土日は189分で7分の減少となっており、平日の方が減少幅は大きくなっています。夏休みも終わり、通常の生活に戻っていることが数字としても表れていると考えられますね。
テレビの利用時間が平日・休日ともに減少していましたが、ネットでのTVコンテンツの視聴状況はどうでしょうか?これまであまり見てこなかった利用分数に注目しつつ「TVer」をみてみましょう。
利用率も18%と約2割の人が利用している「TVer」ですが、利用時間が平日では1日35分、休日は39分となっており、休日の方がわずかに長くなっています。
ちなみに男性では、利用者は15%、平日では1日29分、休日は33分。
一方の女性は利用者は22%(男性より7%多い)、平日では1日38分(男性より9分長い)、休日は42分(男性より9分長い)と女性の方が利用者も多く、利用時間も長くなっています。ドラマやバラエティなど、女性に好まれるコンテンツがその理由にもなっていそうです。
最後に「内食率」についても眺めていきましょう。こちらは弊社の「キッチンダイアリー」という主婦を対象とした調査データを用いて「家の中で食事をとった割合」を示しています。
まずはじめに平日の昼食を見てみると、62.9%となり、2.4ポイントほど先月より減少しました。休日も68.3%とわずかですが0.7ポイントの減少となっていました。8月も終わり、猛暑も過ぎ去って外出する機会も増えたことが数字に反映されていそうです。
夕食に目を向けると、平日は93.3%となり、1.9ポイントほど先月より増加しました。休日も86.1%と1.3ポイントの増加となっていました。
昼食とは反対に夕食は自宅で取る機会が増えているようです。秋の夜長は自宅で過ごす、そんな気配を感じます。
さて、みなさんのメディアとの過ごし方、そして、家の中での過ごし方などはどのような変化が見えますか?プルダウンしながらあれこれとデータを眺めながら動きを確認してみるとなにか発見があるかもしれません。引き続き、時間の使い方や暮らし方を通じて生活者の理解を試みていきたいと思います。
※コメント:生活者研究センター センター長 田中 宏昌(たなか ひろまさ)
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データについて
【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】
インテージSCI(全国個人消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォン・タブレット端末からのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関して収集したデータです。当データにより、テレビ・パソコン・スマートフォン・タブレット端末それぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。また、調査対象者に別途アンケート調査を実施することにより、意識・価値観や耐久財・サービス財の購買状況を聴取し、あわせて分析することも可能です。
※ シングルソースパネル®は株式会社インテージの登録商標です。
【キッチンダイアリー®】
1,260世帯の食卓・調理の状況を食場面(朝食・昼食・夕食)ごとに継続的に捉えたデータです。商品開発のヒントとして、また、流通向けの販促提案情報としてご活用いただけます。
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