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生活者インデックスデータ

n=1からみる令和の新ライフスタイル Case2:40代男性Bさん

新型コロナウィルスの感染拡大が始まって3年目となりました。日常では一時閑散とした街並みが広がり、感染対策のためにマスクがかかせなくなる、密を避けるためのリモート飲みが広がるなど、生活に様々な変化をもたらしました。

インテージクオリスでは、コロナ禍によって生じた意識や行動の変化を探るため、複数の方にオンラインインタビューにご協力いただきました。
今回はコロナ禍となり動画サイトのYouTubeへ投稿を始めたという40代男性Bさんのお話です。

Bさんへお話を伺っていくと、コロナ禍によって「働き方」や「趣味・娯楽」について印象的な変化が起こっていることが分かりました。

働き方の変化 「テレワークで家事を行う時間が増え、家族と良好な関係に」

奥様と2人で暮らす、飲食店役員のBさん。コロナ以前は店舗での勤務が当たり前でしたが、コロナ禍でテレワークが導入されました。特に、休日は店舗への出勤が必須だったところ、次第にテレワークで自宅から作業できるようになりました。

テレワークができるようになったことで、家族の時間が取れるようになったと言います。コロナ以前は家事をほとんど奥様へ任せきりだったBさんですが、以前まで出勤に充てていた時間を家事へとシフトしていき、次第に奥様と分担するようになったそうです。テレワークの頻度が高くなるにつれ、部屋の掃除や花壇の水やりなどのできる家事を率先して行うようになっていきました。結果的にテレワークによって仕事とプライベートのバランスが良くなり、家族との関係も良好になったとのことです。

仕事は積極的に非対面コミュニケーションへ転換

テレワークによって効率的に時間が使えるようになったことで、仕事においても新たな提案を行う意識が芽生えたそうです。例えば、得意先との受発注のやり取り。以前まではFAXを使ったり、得意先に出向いたりしてやり取りをおこなっていましたが、コロナ禍を機にメッセージアプリを利用したコミュニケーションに転換しました。高齢で普段アプリを使わない得意先には自ら使い方をレクチャー。積極的に非対面コミュニケーションを活用し、結果的にテレワークで対応が可能なペーパーレス化を実現させました。

さらに、テレワークによって対面のコミュニケーションが取りづらくなってしまった仕事仲間への気配りも、率先して進めました。自身と年齢の離れた若手社員が抱えるストレスについて考えるようになり、リモートツールを用いてコミュニケーションをとることができるように推進しているとのことでした。

思わぬピンチにYouTubeへの動画投稿を開始 その後趣味へと発展

仕事面での変化だけでなく、プライベートでも変化のあったBさん。コロナ禍で新たな趣味ができたと言います。それがYouTubeへの動画投稿です。以前から動画編集に興味があったというBさんでしたが、今まできっかけがなく行動できずにいたそうです。コロナ禍で、奥様が余暇活動として行っていた、障がいのある子供たち向けの料理教室が開催できなくなり、どうにか交流、発信ができないかと考え、YouTubeが浮かんだと言います。「奥様のため」という目標が定まったBさんは、動画編集の講座へ通い、デジタルカメラも新調してYouTubeへの投稿をスタートさせました。

はじめは教室に来ていた子供たちやその家族がもっぱらの視聴者だったそうですが、次第に多くのコメントをもらうようになりました。全国の障がいを持つ子供たちとつながることができる可能性を秘めているという発見もあり、「全国の子供たちのために動画投稿は続けないといけない」という使命感も生まれたようです。

多い時は週に1度投稿を行っているとのことでしたが、「編集作業はなかなか難しい」と奥様に弱音を吐くこともあるようです。しかし、「妻がやる気だから何とかついていっている」「妻の料理動画をたくさん投稿しておけば、妻の身に何かあって料理を作れなくなったときに動画を見返すことができる。妻の料理を自らの手で再現できるレパートリーが増えることも、動画投稿を続けるモチベーションとなっている」とおっしゃっていました。編集作業は苦労しつつも、何とか奥様のためになりたいという気持ちとともに、自らの将来への財産になることが力になっているようです。

コロナ禍による生活変化をポジティブに転換 その原動力とは

Bさんのお話からは、ポジティブな形でコロナ禍の変化に徐々に順応していこう、という思いが感じられました。インタビューの中で特に印象的だったのは、「コロナ禍によって変えなくてはならない部分は多いが、変えたくないと思うものは特になかった。コロナに順応しなから徐々に変わっていく。変えたくないからこそ柔軟に変わる部分がある」というお話です。コロナによって変わってしまったとマイナスに捉えるのではなく、変えなくてはならないものを積極的に変えていこうという思考が、ポジティブな変化をもたらしているようです。

会社役員という立場ならではの発想かもしれませんが、積極的に順応していこうという姿勢の起点となっているのは「思いやり」です。Bさんの行動の発端には、「家族のため」「部下のため」「得意先のため」といった他者の存在がありました。彼らの存在が後押しとなって新たな取り組みや行動の原動力となっているように映りました。コロナ禍によって生じた緊急事態や浮き彫りになった課題を乗り越えるために、自らが率先して解決に導こうとする姿勢が生まれていました。

まとめ・・・コロナによって生じた変化、新たに生まれた思いやり

今回はコロナ禍によってYouTubeという趣味ができ、仕事ではテレワークによって家事との両立をし、非対面のコミュニケーションを推進したBさんにお話を伺いました。コロナ禍という緊急事態だからこそ、身の回りの仲間と助け合うことが必要だ、というBさんが心の奥底に持つ思いやりが、「働き方」「趣味・娯楽」の変化の中で垣間見えたインタビューでした。

次回は30代・女性のCさんのインタビュー結果をお届けします。


今回の分析は下記の設計で実施した株式会社インテージクオリス・株式会社インテージの共同自主企画の調査結果をもとに行いました。
・調査主体:株式会社インテージクオリス・株式会社インテージ
・調査実施日:2022年1月~2月
・調査対象者:国内(主に首都圏)在住の20~60代男女10名
・調査手法:デプスインタビュー(オンライン)※WEB環境を利用し、会場に集まらなくても任意の場所からオンラインでインタビューを行う手法です。自宅でインタビューを行うケースが多く、リラックスして参加できるので、よりリアルな消費者の声がみえてきます。

インタビューに先立ち実施したアンケート調査結果に関する記事も掲載していますので、あわせてご覧ください。

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著者プロフィール

佐藤 友昭 株式会社インテージクオリス リサーチ企画部プロフィール画像
佐藤 友昭 株式会社インテージクオリス リサーチ企画部
IT系会社営業を経て、インテージクオリスへ入社。現在は主に定性調査におけるリクルート業務を担当。3月には定性調査に関するリクルート記事も執筆。裏方部分から広く定性調査を勉強しています。プロ野球観戦が趣味で、贔屓球団の勝敗に日々一喜一憂している。

IT系会社営業を経て、インテージクオリスへ入社。現在は主に定性調査におけるリクルート業務を担当。3月には定性調査に関するリクルート記事も執筆。裏方部分から広く定性調査を勉強しています。プロ野球観戦が趣味で、贔屓球団の勝敗に日々一喜一憂している。

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