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生活者インデックスデータ

n=1からみる令和の新ライフスタイル Case3:30代女性Cさん

新型コロナウィルスの感染拡大が始まって3年目となりました。日常では一時閑散とした街並みが広がり、感染対策のためにマスクがかかせなくなる、密を避けるためのリモート飲みが広がるなど、生活に様々な変化をもたらしました。

インテージクオリスでは、コロナ禍によって生じた意識や行動の変化を探るため、複数の方にオンラインインタビューにご協力いただきました。
今回はコロナ禍を経て「暮らしの充実度が上がった」という30代女性Cさんのお話です。

Cさんのコロナ禍での生活変化

Cさんは埼玉県に住んでいる30代女性です。ご夫婦と4歳のお子さんの3人家族で、現在のお仕事は金融関連の事務。週のうち、出社とテレワークが半々くらいということです。

まず、コロナ禍で、生活のどのような点で変化があったかをうかがったところ、下記のとおり多岐にわたって変化があったとのことでした。

■人付き合い・コミュニケーション
■食
■健康
■買い物(商品・サービスの選び方・買い方)
■家族の関係・家族での過ごし方
■働き方
■美容
■住まい・インテリア

それぞれの変化について、詳しく伺いました。

テレワークが増えたことで、太ってしまった

変化したことの中から「人付き合い・コミュニケーション」「働き方」「健康」について、具体的にどのような変化があったのかをうかがいました。

■人付き合い・コミュニケーション:友人との交流が減る

コロナ禍で友人に会う機会がなくなり、それに伴いLINEのコミュニケーションも減りました。以前は気軽にメッセージを送ったりしていましたが、外出機会が減ってお互いに話題がなくなったことからやり取りが減り、友人とは疎遠になってしまいました。そんな生活に次第に慣れてしまい、久々にメッセージを送るのもちょっと勇気がいるように感じられて、連絡をしなくなったそうです。

■働き方:コロナ禍で転職

2021年の5月に転職をしたCさん。転職前は在宅勤務の制度がない上に、都心までの通勤時間が長く、勤務時間も不規則で、仕事と子育ての両立に疲れを感じていました。そこで、子育てと両立ができるように、テレワークができる現在の仕事に転職をしたそうです。

■健康:運動不足と間食の体重増

「働き方」と関係がありそうですが、「健康」の変化は体重増加。10Kgほど増えたとのことです。テレワークができる仕事に転職し、職場も近くなって、以前のように都心まで通勤をする機会がなくなりました。さらに、テレワークに慣れてくると、仕事中におやつを食べる頻度が増え、運動する習慣も減ってしまったそうです。

以前はスポーツジムに通っていたのですが、コロナ禍でやめてしまいました。家で運動しようともしましたが、自宅では周りの目もないためモチベーションが上がらず、運動をしなくなったとのことです。

テレワークが増えたことで、出社する時以外はメイクもしなくなり、服もそのままで、だんだんと私生活と仕事を切り替えられなくなっていきました。テレワークの日は、朝起きて机に座っても、仕事をやる気になるまで時間がかかるし、逆に時間外でも仕事関係のメッセージが来ると気になって見てしまったりしているそうです。

コロナ禍で、「暮らしの充実度が上がった気がする」

一見コロナ禍で望ましくない変化の方が多かったように見受けられるCさんですが、アンケートでは、「暮らしの充実度が上がった気がする」と答えていました。

【新型コロナ感染拡大後に生活が変化したこと】

〈住まい・インテリア に関する変化〉

在宅勤務がおおくなり、
そのための部屋を作ったり、
子供用の遊具や家具を整えて、
家の中で暮らしやすいようにした。

家の中で楽しめる趣味も出来て、
暮らしの充実度が上がった気がする。

「暮らしの充実度が上がった」というのは、一体どのようなことなのでしょう。インタビューではその点に注目して、お話をうかがいました。

家で過ごすことが多くなり、家の中の環境を変えた

Cさんご一家は、ちょうどコロナ感染が広がり始めた2020年の3月頃、以前住んでいた同じ市内のマンションから、現在の三階建て4LDKの戸建て住宅に引っ越しました。

仕事もテレワークが増えたことで、旦那さまは3階に、Cさんは1階に、それぞれテレワークのための専用の仕事部屋をつくりました。

また、コロナ禍以前には、家族で頻繁に楽しんでいた日帰り旅行も、感染拡大以後は諦めざるを得なくなりました。家の中で過ごすことが多くなり、家族で出かけるといえば、近場の公園や大型スーパーくらい。行動範囲が狭くなってしましました。

そこで、子供が家の中でも遊べるように、室内に置けるジャングルジムを買いました。

「暮らしの充実度が上がった」と感じる要因の一つ目は、家の中に遊具(ジャングルジム)を置いて、外へ出かけなくても子供が遊べる環境を作ったことでした。

一人の時間が増え、「気持ちの余裕」から、充実感が得られるように

さらに、テレワークで在宅時間が増えたことで、家の中で楽しめる趣味ができました。アロマオイルや、いい香りのスプレーを集めて、自分のテレワーク専用部屋で仕事をしながらでも、好きな香りを嗅いでいることが日々の楽しみとなりました。週の半分がテレワークになり、自分一人の部屋で、自分一人の時間ができ、一日中好きな香りを嗅いでいられる。この、一人の空間と時間を持てるようになったことが、仕事の時は仕事に集中でき、自分のことに時間を使うことができている「時間の余裕」という感覚につながったようです。その結果、気持ちに余裕が持てるようになりました。この「気持ちの余裕」が、暮らしの充実度が上がったという感覚につながっているのだそうです。

また、自分一人の時間だけでなく、家族で一緒に過ごす時間が多少増えたことも、気持ちの余裕につながり、暮らしの充実度が上がった要因の一つだということです。

もし、転職をせずワークスタイルが変わらないままでいたら、時間の余裕は生まれず、気持ちの余裕は持てず、現在のような暮らしの充実感は持てていなかったと言います。

もはや、コロナ前の生活には戻れない

コロナ禍での変化について、当初は一過性だと思っていたCさんですが、働き方が変わり、自分の暮らしに充実感を覚えるようになって、もはやコロナ前の生活には戻れないという考えになりました。

コロナ禍で「変化した」と回答した項目全てについて、今後コロナ禍以前のようには戻らないだろうとCさんは考えています。人付き合いも、直接会わずにLINEでコミュニケーションをしていくだろうと考えています。友達に会いたいという気持ちはある一方で、今が充実しているので「友達に会わなくても、別にいいかな」という考えに変わっていました。

健康面でも、以前のように体を動かすことはないだろうと考えています。友達と会う機会がほとんどないと考えているため、友達から体型の変化を指摘される機会はなく、人目を気にしてシェイプアップする意識がかなり薄れていました。ただ、体型というよりも健康のために、コロナが落ち着いたらスポーツジムにはまた行ってみたいそうです。

自分の時間を、自分の趣味を、さらに充実させたい

転職をして、一人の時間が増えて、勉強ができる時間もできて、仕事の資格を一つ取得したCさん。実は旦那さまも、Cさん同様、前向きな変化が起こっていました。時間の余裕が生まれたことで、Cさんだけでなく旦那さまも、夫婦それぞれが開いた時間に勉強をするようになったそうです。

そんなCさんが今後やりたいこととして挙げてくれたのは、もう一つ新たな趣味を持つことです。友人がガーデニングにはまって、ハーブを採って料理をする様子をSNSで発信しているのを見て、Cさんもそういう生活に憧れるようになりました。

コロナ禍で転職して在宅勤務ができるようになったことをきっかけに、仕事・プライベート両面で家の環境を整え、家で充実した時間を過ごすようになったCさん。気持ちの余裕が生まれて、暮らしの充実度が上がったCさんですが、現状に満足してはいないようです。今後も、「暮らしの充実」をもっともっと追求していくことになりそうです。

次回は30代女性のDさんのインタビュー結果をお届けします。


今回の分析は下記の設計で実施した株式会社インテージクオリス・株式会社インテージの共同自主企画の調査結果をもとに行いました。
・調査主体:株式会社インテージクオリス・株式会社インテージ
・調査実施日:2022年1月~2月
・調査対象者:国内(主に首都圏)在住の20~60代男女10名
・調査手法:デプスインタビュー(オンライン)※WEB環境を利用し、会場に集まらなくても任意の場所からオンラインでインタビューを行う手法です。自宅でインタビューを行うケースが多く、リラックスして参加できるので、よりリアルな消費者の声がみえてきます。

インタビューに先立ち実施したアンケート調査結果に関する記事も掲載していますので、あわせてご覧ください。

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著者プロフィール

若井 博昭 株式会社インテージクオリス リサーチ推進部 グループリーダープロフィール画像
若井 博昭 株式会社インテージクオリス リサーチ推進部 グループリーダー
ソフトウェアのプログラマー業、大型スーパー勤務を経て
1990年からマーケティングリサーチ業界へ。
インテージクオリスの前身の会社時代を含め、
様々な商品・サービス、生活者の意識・価値観などに関する
定性調査の企画・インタビュー・分析を実施し、現在に至っています。

ソフトウェアのプログラマー業、大型スーパー勤務を経て
1990年からマーケティングリサーチ業界へ。
インテージクオリスの前身の会社時代を含め、
様々な商品・サービス、生活者の意識・価値観などに関する
定性調査の企画・インタビュー・分析を実施し、現在に至っています。

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