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2025年大みそかのテレビ視聴を“ログデータ×視聴者層”で徹底分析 ~紅白と年越し番組のリアルな視聴実態~

2026年を迎えて、早くも1か月が過ぎました。今回は、メディア利用ログデータであるi-SSP®(インテージシングルソースパネル)を活用し、2025年大みそかに放送されたテレビ番組の視聴状況を振り返ります。大みそかにはどのような番組が視聴されていたのか、NHK紅白歌合戦(以下、紅白歌合戦)を中心に、盛り上がりを見せたアーティストや年越し直前に視聴された番組を取り上げながら、各視聴者層の傾向を分析していきます。

1. 大みそかに見られた番組:紅白歌合戦の存在感

まず、2025年の大みそかに放送された番組の平均接触率TOP10を確認してみましょう(図表1)。

図表1

2025年大みそか 番組平均接触率ランキングTOP10

最も接触率が高かったのは「第76回NHK紅白歌合戦」です。番組平均接触率は21.8%であり、前回の「第75回NHK紅白歌合戦」(2024年12月31日放送分)と比較すると、2.9ポイント上昇する結果となりました。続く第2章では、どのアーティストのパフォーマンスで特に盛り上がりを見せたのかを、詳しく分析していきます。

また、ランキングにはニュース番組をはじめ、NHKの「ゆく年くる年」や、TBSの「CDTVライブ!ライブ!年越しカウントダウンFes.」などの年越し番組が入っています。これらの年越し直前に視聴された番組について、視聴者層ごとの傾向を第3章で分析します。

2. 紅白歌合戦の時間帯分析:接触率が高かったアーティスト

では、大みそかの番組の中で最も高い接触率を記録した「紅白歌合戦」について、盛り上がりを見せたアーティストを分析していきましょう。図表2は、各アーティスト出演時の最高接触率のランキングを示しています。

図表2

「第76回NHK紅白歌合戦」(2025年)最高接触率ランキングTOP10

上位5位には、特別企画として“究極のトリ”を務めた松田聖子、紅組・白組のトリを務めたMISIAとMrs. GREEN APPLE、さらにその直前に出演した米津玄師や福山雅治がランクインしました。6位~10位は中盤で出演したアーティストが並び、幅広いアーティストが見られます。

次に、メディアターゲット区分別(性年代別)に最高接触率のランキングを見ていきます(図表3)。

図表3

「第76回NHK紅白歌合戦」(2025年)最高接触率ランキングTOP5(メディアターゲット区分別
)

ほとんどの区分で終盤のアーティストがランクインする一方、F1層(20~34歳女性)では中盤に盛り上がりを見せる傾向がありました。特に21:32~21:51のちゃんみな、岩崎宏美、星野源、サカナクションの時間帯や、21:20前後のAKB48で接触率が高まっています。AKB48は結成20周年を記念し、卒業メンバーも出演し、2010年代前後の4曲をメドレーで披露しました。当時10代~20代前半だったF1層の注目を集めたと考えられます。

一方、年齢層が同じであるM1層(20~34歳の男性)では異なる傾向が見られ、23時以降の終盤で出演したアーティストがランクインしています。投票結果やダイジェストの接触率も高く、終盤にかけて接触率が伸びるという傾向が見られました。

さらに、アーティスト別に見ると、7度目の出場となるあいみょんがF2層(35~49歳の女性)、F3層(50歳以上の女性)でランクインしていたり、M2層(35~49歳の男性)は21:18~21:31頃に出演したAKB48、TUBE、HANAがランクインしていたりと、メディアターゲット区分別の傾向も見られました。また、3年連続レコード大賞を受賞したMrs. GREEN APPLEはF1層以外の全ての層でランクインしており、幅広い世代から注目を集めていたことがわかります。

3. 2025年最後のテレビ視聴:年越しで見られていた番組は?

紅白歌合戦の放送終了後、年越しのタイミングではどの番組が視聴されていたのでしょうか。第1章のグラフから、年越し番組は「ゆく年くる年」(NHK)や「CDTVライブ!ライブ!年越しカウントダウンFes.」(TBS)の接触率が高いことがわかりました。では、メディアターゲット区分別に見るとどのような違いがあるのでしょうか。

図表4は2025年12月31日23時59分時点の番組接触率ランキングを、メディアターゲット区分別に示したものです。

図表4

年越しの時の番組接触率ランキング(2025年12月31日23時59分時点)

どの層でも「ゆく年くる年」(NHK)と「CDTVライブ!ライブ!年越しカウントダウンFes.」(TBS)が上位2位を占めています。F1層~F2層は「CDTVライブ!ライブ!年越しカウントダウンFes.」(TBS)が最も視聴された一方、F3層と男性層では「ゆく年くる年」(NHK) がトップとなりました。また、3位の番組を見ていくと、F2、F3層やM3層(50歳以上の男性)では「東急ジルベスターコンサート 2025-2026」がランクインしている一方、M1、M2層は「新しいカギ生放送学校かくれんぼ&ハイスクール大喜利」がランクインしています。メディアターゲット区分ごとに異なる視聴傾向が見られ、どのようなことを楽しみながら新年を迎えたのか、層ごとの違いが表れています。

4. 2025年大みそかのテレビ視聴を振り返って

2025年の大みそかテレビ視聴を振り返ると、NHKの「紅白歌合戦」が依然として年末のテレビ視聴をけん引する存在であることが明らかになりました。特に、番組後半にかけて接触率が右肩上がりに推移し、終盤では25%に達したことは、番組の高い注目度を示していると言えます。また、メディアターゲット区分別の分析からは、視聴者層ごとに異なる盛り上がりポイントが存在することがわかりました。

そして、紅白終了後の年越し番組では、「ゆく年くる年」(NHK)と「CDTVライブ!ライブ!年越しスペシャル!」(TBS)が特に視聴者を集める結果となりましたが、年代や性別によって視聴傾向が分かれる興味深い結果となりました。

今回は2025年大みそかのテレビ視聴データを分析し、視聴傾向を確認することができました。SNSや配信サービスなどを始めとした視聴スタイルの多様化が進む中で、テレビ番組が今後どのような役割を果たしていくのか、そして視聴傾向がどのように変化していくのか、引き続き注目していきたいと思います。

関連サービス

【i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)】 
当社の主力サービスであるSCI®(全国消費者パネル調査)を基盤に、同一対象者から新たにパソコン・スマートフォンからのウェブサイト閲覧やテレビ視聴情報に関するデータを収集するものです。当データから、パソコン・スマートフォン・テレビそれぞれの利用傾向や接触率はもちろん、同一対象者から収集している購買データとあわせて分析することで、消費行動と情報接触の関係性や、広告の効果を明らかにすることが可能となります。

著者プロフィール

岡 律子(おか りつこ) プロフィール画像
岡 律子(おか りつこ) 
データマネジメント事業本部 コンシューマーデータマネジメント部

2019年インテージに新卒で入社。
入社後は数年間データサイエンスを用いた解析業務に従事し、広告効果測定や購買要因分析等数多くの顧客案件を担当。
現在はパネル調査「i-SSP(インテージシングルソースパネル)」のテレビのメディア利用調査の運用を担当し、
i-SSPモニターの管理・運用やデータ品質の維持に携わる。

データマネジメント事業本部 コンシューマーデータマネジメント部

2019年インテージに新卒で入社。
入社後は数年間データサイエンスを用いた解析業務に従事し、広告効果測定や購買要因分析等数多くの顧客案件を担当。
現在はパネル調査「i-SSP(インテージシングルソースパネル)」のテレビのメディア利用調査の運用を担当し、
i-SSPモニターの管理・運用やデータ品質の維持に携わる。

著者プロフィール

薮本 まみ(やぶもと まみ)プロフィール画像
薮本 まみ(やぶもと まみ)
データマネジメント事業本部 コンシューマーデータマネジメント部

2023年に大学卒業後、インテージに新卒で入社。
パネル調査「i-SSP(インテージシングルソースパネル)」のスマートフォンとパソコンのメディア利用調査の運用を担当。i-SSPモニターの管理・運用やデータ品質の維持に携わる。
また社内外へのi-SSPデータを使用した情報発信など、パネルデータの利活用を促す業務を担当。

データマネジメント事業本部 コンシューマーデータマネジメント部

2023年に大学卒業後、インテージに新卒で入社。
パネル調査「i-SSP(インテージシングルソースパネル)」のスマートフォンとパソコンのメディア利用調査の運用を担当。i-SSPモニターの管理・運用やデータ品質の維持に携わる。
また社内外へのi-SSPデータを使用した情報発信など、パネルデータの利活用を促す業務を担当。

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